少子化による若年層の減少問題

現在、若年層を顧客としている業界全体に大きなダメージを与えている、少子化。ここではその原因を詳細に説明していきます。

少子化による若年層の減少?

れから更に少子化が進行するのでしょうか…?


厚生労働省の人口動態統計によると、日本の年間出生数は、第1次ベビーブーム期(=団塊の世代)の1949年に最多の269万6,638人を記録。第2次ベビーブーム期(=団塊ジュニア世代)には210万人台で推移しましたが、1975年に200万人を割り、それ以降、増減を繰り返しながらも減少し続けました。1984年には150万人を割り込み、2016年にはついに97万6,978人と100万人を割り、昨年2017年は更に減少し94万1,000人となっています。

このまま対策をしなければ、40年後には50万人を割り、100年後には25万人にすら届かなくなるものと予想されています。

少子化の原因は?

子化の原因は、主に下記の3点に集約されます。


①    女性の出産適齢期の絶対数の減少

人口が減少する過程で、出産適齢期の女性の絶対数も減少しています。

②    女性の未婚化・非婚化;晩年化、晩産化の進行

女性の高学歴化や、男性の生涯非婚率の上昇等で、女性の未婚化・非婚化、晩婚化・晩産化が進行しており、③の出生率の低下に結びついています。

③    生涯特殊出生率(15~49才の女性が産む子供の平均数)が低位で推移

一般的に出産可能とされる年齢の女性が生む子供の数は、1981年1.74人、1991年1.53人、1996年1.43人、そして2005年には1.26人で最低数を記録しました。

その後若干上昇はありましたが、2016年1.44人と、過去に比べると、依然として低位で推移しています。

過疎化している?

子化で人口が減少する一方、地方の若者が大都市に移動・集中することで、地方の過疎化、高齢化が進行しています。

例えば、北海道では550万人の40%(220万人)が札幌を中心とする石狩支庁に、九州では7県1,300万人の40%(510万人)が福岡県に、各々集中しており、その傾向は現在も続いています。

日本の他の地域でも同様の集中化が進行し、地方の過疎化・高齢化がますます深刻化しており、地方では若年層の確保が難しくなっているのが現状です。

免許離れ?

土交通白書によると、20代の免許保有率が1991年(平成3年)には74.2%でしたが、2011年(平成23年)には63.5%にまで減少し、その後も回復が見られません。

その背景には、


①免許取得や車の購入・維持費用等の負担の重さから免許を持たず、移動は電車・バス・タクシーで済ませる

②重い商品も宅配してもらえるようになり車を使わなくてもよくなった

③大都市では渋滞が激しく電車の方が便利


と考える若者が増えていることがあげられます。